特別保存刀剣
近江大掾忠広は初代忠吉の子で、名を橋本平作郎、新左衛門という。寛永九年、父忠吉没後に忠広を襲名し、寛永十八年に近江大掾を受領。生涯忠吉銘を名乗らず、寛永から元禄まで八十歳で没するまで約六十年作刀し、また鍋島藩の手厚い加護も受けて数多くの名刀を世に送り出している。本作は肥前刀の本流に倣った地鉄はよく鍛えられた小糠肌に刃文は匂深く小沸ついた直刃となり、帽子は小丸に返りやや深く焼き下げる。慶安三年の年紀が入る作は珍しく、忠広三十七歳の作となり非常に力感あふれた覇気のある作となる。
長さ | 69.0cm |
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反り | 1.9cm |
時代 | 江戸 |
国 | 肥前 |
先幅 | 2.1cm |
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先重 | 0.5cm |
元幅 | 3.0cm |
元重 | 0.6cm |
1,800,000円